【美容師さん向け】メテオカラーしたのに軋む?開発者の長門さんに原因と正しい対策を聞いてみた!

「艶が出る」「手触りが良くなる」「おさまりが良い」と人気のメテオカラー。でも、まれにお客様から「いつもよりキシッとする…」という声をいただくことがあります。

実はこれ、失敗ではなくメテオの特性 × 髪質の相性で起こる”正しい理由”があります。

今回は、メテオ開発者の長門さんからの回答も踏まえて、原因と解決方法をやさしく解説します。

なぜ軋むの?メテオカラーの仕組み

メテオには次のような特長があります:

  • 髪の結合を強める
  • 内部にハリ・強度をつくる
  • カラーと同時に髪質改善できる

だから、内部はしっかり整う=強くなるというメリットがある半面、

油分やCMC(髪の潤滑成分)が少ない髪では“強さ”が一時的に硬さとして出ることがあるという性質もあります。

きしみが出やすい髪質

以下の髪質では起きやすいです👇

  • 細毛・エイジング毛
  • ブリーチ毛
  • 元々の油分が少ない髪
  • 乾燥しやすい髪
  • ダメージレベルが高い髪

これらは水分は入るのに、油分が支えきれないため、“ハリが出た結果キュッと締まって硬く感じる”という現象が起きます。

メテオ開発者が語った「本当の理由」

長門さん曰く、

きしみの1番の原因は「乾燥」

メテオで内部は整っているけれど、油分とCMCが弱い髪は硬さが出やすいとのこと。

NOT系のトリートメントは油分控えめなので、「内部は整うのに、外側の潤滑が足りない」ということが起きるわけです。

きしみの正しい対策

長門さんが挙げていた対策はこれ👇

① しっかりめの油分を足す

  • アリミノ・コアミー4番
  • アクトフィルム
  • しっとり系アウトバス
  • システムトリートメントのラスト工程を小分けして渡す

など、油分の補給で一気に柔らかくなります。

② ホームケアを適正化する

  • 乾燥しやすい人は、水分+油分のダブル補給
  • 市販の脱脂力強めシャンプーは避ける
  • 乾かす前に必ずアウトバスをつける

③ ブローが重要(メテオは特に)

メテオはアイロン前のブロウ(乾かし方)が仕上がりを左右するため、乾いていない状態だと”硬さ”が残りやすいです。

根元から毛先まで、しっかりと乾かすことを意識しましょう。

まとめ

メテオカラー後のきしみは、失敗ではなく「髪が強くなった結果、油分不足が表面化した状態」です。

内部はしっかり整っているので、適切な油分補給とホームケアで驚くほど柔らかく、扱いやすい髪に変わります。

もしメテオカラー後にきしみを感じたら、まずはしっとり系のアウトバストリートメントを使ってみてください。それだけでも手触りが大きく変わるはずですよ!

施術後に不安なことがあれば、いつでも担当美容師にご相談くださいね。

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片山 恭輔
美容師歴15年目 年間1000人以上を担当 シャンプー開発に携わるなど薬剤知識が豊富 正しいホームケア知識 髪に良いものだけを残す引き算ケアで 傷ませない 老けさせない 素敵に歳を重ねていけるサロンケア 髪にも頭皮にも環境にも優しく 静かにゆったり過ごしていただけるような接客スタイルです♪ 美容室を出る一歩目が軽くなるようなお手伝いをさせていただいております。