朝起きて鏡を見たら、髪の毛が爆発してる…!そんな経験、誰にでもありますよね。特に大事な日に限って、どうしても直らない頑固な寝癖に悩まされたりします。
「寝癖は頭皮の脂が固まるからお湯じゃないと直らない」なんて話を聞いたことがある人もいるかもしれません。でも実は、寝癖ができる本当の理由は別のところにあるんです!
今日はその正体と、効果的な直し方について解説していきます。
Contents
寝癖ができる本当のメカニズム
寝癖の正体は、髪の毛の「水素結合」にあります。
髪の毛の内部には「水素結合」という結びつきがあって、これが髪の形を保っているんです。この水素結合には面白い性質があって、
- 髪が濡れると→水素結合が切れる(形が変えられる)
- 髪が乾くと→水素結合が再結合する(形が固定される)
夜、髪が濡れたまま、または湿った状態で寝てしまうと、枕に押し付けられたり変な方向に曲がったりした状態で髪が乾いていきます。その結果、変な形のまま水素結合が固定されてしまう…これが寝癖の正体なんです!
「頭皮の脂が固まる説」は本当?
よく「寝癖は頭皮の脂が冷えて固まるから、お湯じゃないと直らない」と言われますが、これは科学的には間違いです。
実際には、脂が固まって寝癖ができるわけではありません。寝癖の原因は上で説明した「水素結合」によるものなので、理論上は水でも直せます。
でも、お湯の方が直りやすいのは本当!
ただし、実際に試してみるとお湯(ぬるま湯)の方が寝癖が直りやすいのは確かです。その理由は:
- 髪が膨潤しやすい:温かいお湯の方が髪のキューティクルが開きやすく、水分が浸透しやすいため、水素結合が切れやすくなります
- スタイリングしやすい:温度が高い方が髪が柔らかくなり、形を変えやすくなります
- 頭皮の皮脂が落ちる:朝の頭皮についた皮脂が落ちることで、さっぱりしてスタイリングしやすくなる効果はあります
つまり、「脂が固まるから」ではなく、「お湯の方が髪が扱いやすくなるから」直りやすいんですね。
寝癖ができやすい条件
- 髪が濡れたまま寝る:一番の原因です
- 半乾きの状態で寝る:完全に乾いていないのもNG
- 寝相が悪い:髪が枕で圧迫されて変形します
- 髪が短い人:実は短髪の方が寝癖がつきやすいんです
効果的な寝癖の直し方
1. ぬるま湯で根元からしっかり濡らす
表面だけ濡らしてもダメ!寝癖は根元からついているので、根元を中心にしっかり濡らしましょう。
冷水よりぬるま湯がおすすめ:30〜40度くらいのぬるま湯なら、髪が柔らかくなって水素結合も切れやすくなります。霧吹きを使う場合も、ぬるま湯を入れると効果的です。
2. ドライヤーで根元から乾かす
濡らしたら、根元からしっかりドライヤーで乾かします。このとき、髪を引っ張りながら乾かすのがポイント。寝癖がついている方向と逆方向に引っ張ると効果的です。
3. 冷風で仕上げる
温風で形を整えたら、最後は冷風を当てましょう。これで水素結合がしっかり固定されて、スタイルが長持ちします。
4. 時間がないときの応急処置
- 帽子をかぶる:究極の応急処置(笑)
- ワックスやジェルでスタイリング:寝癖を活かしたヘアスタイルに
- 髪を結ぶ:長髪の方限定ですが、効果的です
寝癖を防ぐ方法
直すより防ぐ方が楽!寝癖予防のポイントはこちら:
お風呂上がりはすぐにドライヤー
これが一番大事です。面倒でも、髪は完全に乾かしてから寝ましょう。特に根元をしっかり乾かすことが重要です。
シルクの枕カバーを使う
摩擦が少ないシルクなら、髪へのダメージも寝癖も軽減できます。
ナイトキャップを使う
髪を守りながら寝癖も防げる優れもの。最近はおしゃれなデザインも増えています。
寝る前のブラッシング
就寝前に軽くブラッシングして、髪の流れを整えておくのも効果的です。
まとめ
寝癖の正体は、髪の「水素結合」が変な形のまま固定されてしまった状態。「頭皮の脂が固まる」というのは俗説ですが、お湯(ぬるま湯)を使った方が直りやすいのは本当です。
防ぐためには「完全に乾かしてから寝る」ことが何より大切。朝の忙しい時間に寝癖直しに時間を取られるくらいなら、夜のドライヤーをちょっと頑張った方が絶対に楽!
それでも寝癖ができてしまったら、ぬるま湯で根元からしっかり濡らして、正しい方向に引っ張りながらドライヤーで乾かせば、ちゃんと直せますよ。
明日の朝は、すっきりヘアで気持ちよく一日をスタートさせましょう!












