美しい髪を手に入れるための施術として人気の「髪質改善トリートメント」と「縮毛矯正」。似ているようで実はまったく異なるこの2つの施術について、詳しく解説します。それぞれの特徴を理解して、あなたの髪質や悩みに合った最適な選択ができるようになりましょう。
Contents
髪質改善トリートメントとは?
髪質改善トリートメントは、ダメージを受けた髪を内部から補修し、本来の健康的な状態に近づけることを目的とした施術です。
主な効果
- 内部補修効果: 髪の内部のタンパク質(ケラチン)を補給し、失われた栄養分を補います
- 保湿効果: 髪に水分と油分を与え、乾燥を防ぎます
- ツヤ・まとまりの向上: キューティクルを整えることで光の反射が良くなり、自然なツヤが出ます
- ダメージからの回復: カラーやパーマ、紫外線などで傷んだ髪を修復します
施術方法
髪質改善トリートメントの施術は、一般的に以下のステップで行われます:
- カウンセリング: 髪の状態や悩みを確認
- シャンプー: 髪と頭皮の汚れを優しく落とす
- トリートメント剤の塗布: 髪質やダメージに合わせた成分を選定し、髪全体に塗布
- 加温: スチームやヒートキャップで栄養成分を浸透させる
- 水洗: トリートメント剤を洗い流す
- 仕上げ: ブロー・スタイリング
持続期間
髪質改善トリートメントの効果は通常1〜3ヶ月程度持続します。ホームケア製品を併用することで、効果をより長く維持することができます。
こんな方におすすめ
- 髪の傷みやパサつきが気になる方
- ハリ・コシ・ツヤを取り戻したい方
- カラーやパーマによるダメージを軽減したい方
- 自然な仕上がりを希望する方
縮毛矯正とは?
縮毛矯正は、くせ毛やうねりを化学的に伸ばし、真っ直ぐな髪に変えることを目的とした施術です。
主な効果
- くせ毛の除去: うねりやくせを根本から伸ばします
- 長期的なストレート効果: 新しい髪が生えてくるまで効果が持続します
- 髪のまとまりの向上: 広がりやすい髪も扱いやすくなります
- スタイリングの簡略化: 毎日のお手入れが楽になります
施術方法
縮毛矯正の施術は、主に以下のステップで行われます:
- カウンセリング: 髪質やダメージレベルのチェック
- シャンプー: 余分な皮脂や汚れを落とす
- 1剤の塗布: 還元剤を髪に塗り、髪の結合(ジスルフィド結合)を切断
- 放置: 薬剤を一定時間置き、髪の内部構造を柔らかくする
- 中間水洗: 薬剤を軽く洗い流す
- 引っ張りながらブロー: 髪を伸ばしながら乾かす
- アイロン処理: 高温のアイロンで髪を真っ直ぐに伸ばす
- 2剤の塗布: 酸化剤で新しい形状に髪を固定(再結合)させる
- 水洗・仕上げ: 仕上げのトリートメントとスタイリング
持続期間
縮毛矯正の効果は、新しい髪が生えてくるまで持続します(約半年〜1年)。根元の「リタッチ」と呼ばれる施術で伸びてきた部分のみを矯正することもできます。
こんな方におすすめ
- 強いくせ毛やうねりを伸ばしたい方
- 長期間ストレートヘアをキープしたい方
- 毎日のスタイリングに時間をかけたくない方
- 湿気による髪の広がりを抑えたい方
髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違い
目的の違い
- 髪質改善トリートメント: 髪のダメージ回復、補修、質感改善
- 縮毛矯正: くせ毛・うねりを物理的・化学的に伸ばす
ダメージレベルの違い
- 髪質改善トリートメント: 髪に優しく、ダメージが少ない
- 縮毛矯正: 髪の構造を変えるため、一定のダメージが伴う
仕上がりの違い
- 髪質改善トリートメント: 自然な仕上がりで、髪本来の健康感を引き出す
- 縮毛矯正: 真っ直ぐでツヤのある髪に変化する
価格帯の違い
- 髪質改善トリートメント: 約5,000円〜15,000円(サロンにより異なる)
- 縮毛矯正: 約10,000円〜30,000円(髪の長さやサロンにより異なる)
あなたに合うのはどちら?
髪質改善トリートメントが向いている方
- ダメージケアを最優先したい
- 自然な仕上がりを望む
- 髪の手触りやツヤを良くしたい
- くせ毛は伸びない
縮毛矯正が向いている方
- 強いくせ毛やうねりを持っている
- 真っ直ぐな髪を長期間キープしたい
- 朝のスタイリング時間を短縮したい
- 湿気による髪の広がりに悩んでいる
併用は可能?
髪質改善トリートメントと縮毛矯正は、適切な間隔を空ければ併用することも可能です。例えば、縮毛矯正で髪を伸ばした後、ダメージケアとして髪質改善トリートメントを定期的に行うという方法があります。ただし、髪の状態によっては負担が大きくなることもあるため、必ず専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
ホームケアのポイント
髪質改善トリートメント後
- アミノ酸系シャンプー・トリートメントの使用
- 洗い流さないトリートメントでの保護
- 熱ダメージを防ぐためのヘアオイルの活用
- 週1回の集中ケアトリートメント
縮毛矯正後
- 2〜3日間は髪を折り曲げない(シュシュやヘアクリップに注意)
- 施術直後の水濡れを避ける
- 保湿成分配合のヘアケア製品の使用
- 高温のヘアアイロンは控えめに
まとめ
髪質改善トリートメントと縮毛矯正は、どちらも髪を美しく見せるための施術ですが、その目的や方法は大きく異なります。髪質改善トリートメントは髪の健康回復を目指し、縮毛矯正はくせ毛を伸ばして扱いやすくすることを目指します。
あなたの髪質や生活スタイル、なりたいイメージに合わせて最適な選択をしましょう。迷った場合は、サロンでのカウンセリングを受け、プロのアドバイスを参考にするのがおすすめです。
当サロンでは、お客様一人ひとりの髪質や悩みに合わせたオーダーメイドの提案を行っています。ぜひ一度ご相談ください。美しい髪への第一歩をサポートいたします。